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Evernoteは初めての「終わりを迎えるユニコーン」になる

引用:http://techneedle.com/archives/22461

引用:http://techneedle.com/archives/22461

 

シリコンバレーの著名投資家、ビル・ガーリー(Bill Gurley)氏が言うには「2015年、少なくとも1つ以上の”終わりを迎えるユニコーン”が現れる」そうだ。この兆候が見られる企業は”プロダクトに一貫性が無くなる”、”新しい製品のリリースに失敗する”、”優秀な人材の離脱に遭う”、”コスト上昇やリストラに苦しむ”といった現象が起こる。

Evernoteにはその兆しが見え始めている。Evernoteが目指す本来の目的とはあまり関係のないWork Chatのような機能を追加しているうちに、ライバルの「OneNote:」は機能改善を繰り返している。Slackはコミュニケーション内容を保存する機能を実装し、徐々にEvernoteの領域を侵食しつつある。ユーザーも徐々にEvernoteから離れつつあり、App Storeのランキングは下落し、レビュー数も減少している。

また収益を得ていくためにはB2B市場の開拓が必要だと気づいたものの、これまで失敗を繰り返している。この3年間、追加の資金調達は行えておらず、IPOも今のところは難しいだろう。

最近、無料ユーザーに対して有料化をしつこく迫るポップアップが表示されるのも、こうした財政問題とも関係なくはないだろう。成長が停滞している事もあり、組織の雰囲気も悪化し、Glassdoor(※北米の転職SNS)のレビューには、

「こんなに早く壊れていく会社は初めてだ。まだEvernoteへ勤務している優れた人材がもったいない」
「社員の士気も急速に落ちている」
「本来のコアコンピタンスを忘れているようだ」

このようなネガティブレビューが目立つ。また400人の社員中5%を減らすという構造整理を開始している。

 

執筆者コメント
ビル・ガーリーの「終わりを迎えるユニコーン」という発言を受け、Business Insider誌でも危険な状態にあるユニコーンとして「Spotify」「Jawbone」「Evernote」を挙げた。わずか数ヶ月のデータで会社が傾いているとは断定できないが、それでも上記の記事が指摘しているように組織が崩壊しているのであれば、Evernoteが危険な状態にあることは間違いないのだろう。

企業の業績は「慣性」の影響を大きく受ける。目立った成果を上げれば士気も上昇、さらに大きな成果を上げられる。しかしこの”良い”連鎖がひとたび切れると、組織の士気が低下し、業績も大きく落ちていく。

スタートアップにおいて、チームメンバーの士気と能力はとても重要だ。Evernoteは多くのユーザーを抱えているうちは簡単に崩壊はしないだろう。しかし、現在のネガティブ要素は早く解決する必要がある。

 

【原文を読む】 techNeedle

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