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O2OやIoTといったワードを軸に、海外IT動向を取り上げています

今、なぜハードウェアベンチャーに多くの資金が集まるのか?

引用:http://techneedle.com/archives/22361

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Who Invests In Hardware Startups?(TechCrunch)

 

これまでベンチャーキャピタルはハードウェアスタートアップへの投資をためらっていた。しかし最近発表された統計によれば、下記グラフの通りハードウェアスタートアップへの2014年における投資額は約3.5ビリオンドルにも達している。これは2010年の投資額に比べ約30倍以上の数値であり、ハードウェアスタートアップにおけるルネサンスとも言えよう。

 

引用:http://techneedle.com/archives/22361

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【ベンチャーキャピタルやエンジェルから100万ドル以上の投資を受けた企業数、総投資額(2010年~2014年)】

 

なぜこのようにハードウェアスタートアップへの投資が爆発的な伸びを見せているのか。大きな理由としては近年IPOした「GoPro」や「Fitbit」、Googleが買収した「Nest」やFacebookが買収した「Oculus」といった事例が増えていることが挙げられる。

また現在はIoTという言葉が表す通りハードとソフトが連動し、消費者がハードをどのように、何のために利用しているのか、改善点が何処にあるのかがリアルタイムでフィードバックがされる。事業者が得られるフィードバックは販売量と売上げに留まらない。

これらは実績のないハードウェアスタートアップの価値算出に役立つデータとなる。ベンチャーキャピタルたちにとっては投資決定の判断基準となるだろう。

またハードとソフトの融合は、従来の問題である低いマージンと低品質な模造品がマーケットを侵食していく現象を解決した。この解決によりハードウェアスタートアップにとっての顧客を安定的に確保でき、継続できるビジネスモデルが構築できるようになった。このような状況が企業価値をより高める結果につながり、今後もハードウェアスタートアップへの投資ブームは続くだろう。

 

執筆者コメント
Fitbitの活動量計、GoProのアクションカメラ、DJIのドローン。これらは一見ハードウェアだが、本当の価値はハードを起動させ、ユーザーに使いやすさを提供するソフトウェアにあると言えよう。

電化製品に使われるほとんどパーツは「Samsung」「Qualcomm」「intel」などの大手企業が供給しているが、これらに大きな差はない。結局、ユーザーの購入衝動を呼び起こすのはハードウェアのスペックではなく、新しい体験を可能なものとする美しいデザイン、利便性の高いソフトウェアにある。

どれほど良いハードウェアを制作したとしても、それだけでは熾烈な競争で生き残れないだろう。ハードウェアデザインと生産品質、ソフトウェア開発、これらの要素が全て優れているからこそ、勝者となれる。

 

またこの記事を執筆している途中、韓国でハードウェアスタートアップに携わる友人から嬉しい知らせが届いた。韓国の大手ポータルNAVERが、ロボット分野へ今後5年間で1,000億ウォンを投資する計画を発表したそうだ。市場の変化へ柔軟に対応する、NAVERの決定を支持する。

 

【原文を読む】 TechNeedle

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